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コトノハヤ徒然

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06.04 Sat

雨が降るから。

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 空を見上げたら、止め処なく降り続く雨。
 こういうときに限って、傘も持たぬものだから。ただ、濡れるに任せた。何だかどうでも良かった。

「雨だ…」

 見上げる顔に、ぶつかる雨粒。砕ける雨粒。
 砕けて、流れ落ちる。

「雨だなあ…」

 なんとなく、繰り返す。繰り返して目を閉じ、また開く。
 世界の終わりのように真っ黒な空から、無数に降り注ぐ小さな水の玉。
 呆然と空を見上げる姿、周りにはどう映っているのだろう。足早に家路急ぐ人々が、自分を見ているとは思えないが、もし見ているとしたら奇異な存在に映ることだろう。
 それも、どうでもいい気がする。
 
 青ざめた顔の上を流れる水の筋は…雨だから。
 雨を浴びているからに、違いない。
 きっと、雨のせいだから。
 
 梅雨も近い。雨は、降り続く。
 なんだかそういう気分になって。
 久々に筆を走らせてみました。