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コトノハヤ徒然

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02.01 Tue

冬の

 冷えた体。凍える指先。
 見かねたらしい店主が、薄汚れた少女を招き入れる。

「うちの店の前で凍死されたら、寝覚めが悪いから」

 そう言って、カップに一杯の暖かいミルクをくれた。
 甘い香り。体中を包み込むような、暖かさ。

「ありがとう。」
「ただの気まぐれさ。感謝されることでもない」

 肩をすくめてわざと無表情に言ったらしいその人は。何処か照れくさそうだった。
 そんな冬の日の話。