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コトノハヤ徒然

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12.22 Tue

またり。

マンガの話でも。

珈琲時間 (アフタヌーンKC)珈琲時間 (アフタヌーンKC)
(2009/12/22)
豊田 徹也

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珈琲時間。
たくさんの短編からなる一冊です。

色々な人間同士の短いお話。そしてその傍らにある珈琲。
どの話もとても淡々と展開されて、現代的なショートムービーを見ているような印象を一寸受けました。
日常のような非日常のような。不思議な雰囲気が醸し出されています。

さて読後にほのぼのと快い感覚を抱いたり、一種の高揚感を抱いたり、逆に何とも言えない後味の悪さを覚えるマンガは多いものです。よくも悪くもマンガの読後には明確な余韻を感じられるものでしょう。
しかしこの作品を読んだ後はそういう感覚ではなくて、なんとも中途半端な読後感を得られました。
すっきりとしない。でも嫌な感じではない。
マンガの中に漂っている空気と似ているかもしれません。
不思議な作品です。

タイトルにもある"珈琲"は、話の中で大きな意味や存在感をもつものだったり、逆にただちらりと情景描写のように出てくるだけだったりします。
そういう風な、"モノ"と"話"との絡め方にはなぜか非常な共感を感じました。

まだ2回ぐらいしか読んでいませんが、何度も読むことによってそのたびにさらなる発見を得られそうな一冊。
繰り返して読んでみようと思います。